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若者憲法集会アピール

 

2014年6月22日 若者憲法集会参加者一同

 

 

 もっと豊かな暮らしがしたい。一人ひとりの考えや意見を尊重してほしい。みんなが教育を受けられ、働くことができるようにしてほしい。国の争いごとによって人の命を奪わないでほしい。――人々の命と自由、平和と民主主義を守り実現するために、国家権力をしばる「憲法」はつくられました。

 

 しかし今、日本では、憲法を壊し、命と自由を奪おうとする動きが強まっています。安倍内閣は、憲法上認められていない集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊が米軍とともに戦闘行動に参加できるようにしようとしています。しかも、憲法に基づいて行動すべき内閣が、自ら勝手に憲法解釈を変えようとしています。集団的自衛権を行使できるようになれば、「武力の行使はしない」「戦闘地域にはいかない」という憲法9条の歯止めは外され、日本が攻撃されていないのに、自衛隊が武器をもって戦場に送られることになります。国民にも戦争を支える体制が強いられかねません。戦場に行くのは安倍首相ではなく、私たち若者です。

 

 壊そうとしているのは9条だけではありません。特定秘密保護法で「知る権利」や「表現の自由」を制限し、若者が「ものを言えない」社会をつくろうとしています。教育内容に政治が介入し、若者から侵略戦争の真実を隠そうとしています。だれもが「健康で文化的な生活」を保障されなければならないはずなのに、働くルールを壊し、貧困と不安定雇用に苦しむ若者をさらに生み出そうとしています。大企業は減税され、どんどん利益をためこんでいるのに、国民には重くのしかかる消費税の増税を課そうとしています。生活と健康にはかりしれない被害を及ぼす原発をまた動かそうとしています。さらには、日本国憲法を全面的に改定し、再び戦争する国・日本を完成させる野望まで抱いています。私たちは怒りをこめて政府にうったえます。

 

憲法壊すな!   増税やめろ!   戦争いやだ!

9条壊すな!    原発やめろ!     改憲やめろ!

命を奪うな!     貧困なくせ!      9条まもれ!

自由を奪うな!  差別をなくせ!   憲法まもれ!

 

 いま各地で「9条を壊すな」「憲法まもれ」とデモや抗議行動がひろがっています。メディアの世論調査でも、改憲や集団的自衛権に反対する人が増えています。憲法に関心をもち、「安倍はおかしい」「危ない」と感じる若者がひろがっています。

 

 2014年6月22日、私たちは命と自由を奪う動きに抗議の声をあげ、若者の言葉で憲法を発信する若者憲法集会を開催しました。ここに集まった1056人の声はこれからもっとひろがります。まず私たちがひろげます。仲間をつくり、憲法を学び、憲法を活かして政府の暴走とたたかいます。

 

 憲法は私たちにうったえています。「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」(第12条)。日本の未来は若者の声と行動にかかっています。全国の若者のみなさん、いっしょに声をあげましょう。私たちの命と自由のために。

声をあげよう! 私たちの命と自由のために

ー6月22日若者憲法集会の開催を呼びかけます

 

2014年3月16日

 

 誰もが人として生きる権利をもっている社会、戦争によって命を落とすことのない社会が、今壊されようとしています。

 

 集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更、靖国神社の参拝や過去の侵略戦争の美化をねらう教育への介入――自民党・安倍内閣は、日本を再び戦争する国につくりかえようとしています。秘密保護法の強行、共謀罪の新設によって、国民の知る権利と表現の自由を奪い、ものが言えない社会にしようとしています。しかも、政府を縛るものである憲法の解釈を、政府自らが都合のいいように勝手に変えてしまおうとしています。さらに憲法そのものを改定し、「公益」「公の秩序」の名で権利を制限し、戦争できるしくみを完成させる危険な野望まで抱いています。

 

 私たちは、日本国憲法によって命を守られ、自由と権利を保障されています。一人ひとりが考えたこと、主張したいことを自由に表現できます。誰もが教育を受けることができ、自分で職業を選び、健康で文化的な生活を送れることになっています。人種や性別によって差別されるようなことは、あってはならないこととされています。自分たちの国のゆくえは、自分たちで決めるしくみをもっています。そして日本国憲法ができて68年、戦争によって殺されたり、人を殺したりした人はいません。

 

 安倍内閣が自由と権利を奪い、若者を戦争に動員する国をつくろうとしている今、もう一度この日本国憲法の価値を見つめ、この憲法を使って声をあげていく時ではないでしょうか。

 

 「ブラック企業」の横行や高すぎる学費など、私たちが「おかしい」と感じていることも、憲法に問題があるからではありません。憲法が現実の暮らしに生かされていないことこそ問題です。

 

 日本国憲法97条に書かれています。「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」。 先人たちから受け継いだ自由と民主主義、平和の灯火を、ここで消されてしまうわけにはいきません。「秘密保護法は廃止に」「勝手に憲法解釈を変えるな」「集団的自衛権なんていらない」「歴史の真実を隠さないで」「教育で『愛国心』をおしつけるな」「憲法にもとづく生活と権利を」――私たちの命と自由を奪うあらゆる動きに抗議の声をあげるため、私たちは若者憲法集会の開催をよびかけます。

 

 全国のみなさん。6月22日(日)、1000人を超える若者で東京に集まり、みんなで声をあげましょう。日本国憲法の価値を見つめなおし、憲法のもつ力を若者の言葉で発信していきましょう。この集会を機に、全国の団体・グループが力をあわせ、憲法を生かし、自由と民主主義、平和を守る若者の運動を起こしましょう。全国各地で若者憲法集会をオープンさせていきましょう。

 

 未来をつくるのは私たち若者です。若者の連帯と行動で、すべての人の命が大切にされ、人間として尊重される社会、日本国憲法が生きる社会をつくりましょう。

 

 

雨松真希人 (全商連青年部協議会)

植田 修   (農民運動全国連合会青年部)

岡崎加奈子 (全国労働組合総連合青年部)

梶原 渉   (原水爆禁止日本協議会)

佐藤大介   (日本のうたごえ全国協議会青年学生部)

 

 

 

鈴木 久   (日本平和委員会青年委員会)

田中 悠   (日本民主青年同盟)

西川香子   (新日本婦人の会)

西乃原修斗 (PeaceNight9実行委員会)

山崎友代   (日本国民救援会)

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